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同じ仏像なのに、木の種類がなぜ違うのか。

大きな仏像はヒノキで彫られ、手のひらに乗るような小さな仏像はツゲで彫られていることが多い。
素材の違いには、木そのものの個性と、彫刻の都合が関係している。

素材の話、その1

ヒノキが選ばれてきた理由。

ヒノキは古くから寺院建築や仏像彫刻に使われてきた木材だ。木目が細かく通っていて、彫刻刀の入りが滑らかになる。乾燥後の狂いが少なく、長く形を保ちやすいことも、仏像に向いている理由のひとつ。独特の芳香があり、時間が経つほど飴色へと変化していく。

素材の話、その2

極小仏に、ツゲが宿る。

ツゲは成長がゆっくりで、木目が詰まった硬い木材だ。この緻密さのおかげで、指先ほどの小さな仏像でも、顔の表情や衣の皺まで彫り込める。印鑑や将棋の駒にも使われてきた木材で、細部を刻む仕事と相性がいい。

顔つきが違うのには、理由がある。

菩薩・明王・天部・高僧。

色の話

仏像は、もともと色鮮やかだった。

今は木肌や金属の色がそのまま見える仏像も多いが、多くの仏像は本来、彩色や金箔で飾られていた。長い年月の中で色や箔が剥がれ落ち、素地が見える姿になったものも少なくない。彩色が施された仏像は、当時に近い姿を今に伝えている。

よくある質問

仏像を選ぶ前に、知っておきたいこと。

選び方